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“豚の皿”で始まったGRAPEVINEのセット。ディープでダークでヘヴィにうねるグルーヴが特徴のこの曲は、一瞬、野外フェスに向かないような気もするが、さすが百戦錬磨のベテランたち。鉄壁の演奏で、すんなりとLAKE STAGEを自分たちのグルーヴに同化させる。ポイントなのは、自分たちがその場の環境に応じているのではなく、まったくその逆で、その場の空気をバンドが完全に飲み込み、自分たちのモノにしていること。フェスという空間で、これはなかなか許されないことだが、彼らのパフォーマンスはそれだけ力強い。高尚な文学性と芸術性が交差しつつも、あくまで王道ロックンロールを継承したバンド・アンサンブルはもはや完璧なのだ。とはいえ、その演奏とは裏腹に、彼らのスタンス自体はまったく堅苦しくなく、むしろ開放感に満ち溢れている。だからこそ、観客も躊躇することなく、そのグルーヴに身を委ねることができるのだ。 “フラニーと同意”、“CORE”、TWO"と今年リリースされた新作『SING』中心のセットは、最後“EVERYMAN, EVERYWHERE”でフィニッシュ。「来年も会おう」とオーディエンスに告げてステージを去っていった田中の笑顔は実に眩しかった。(内田亮)

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