2日目、LAKE STAGEのトリはフジファブリック! もうすっかり空は陽が落ちて、暗くなっている。まずは、最新アルバム『TEENAGER』から “TEENAGER”。初のLAKE STAGEトリという大舞台だが、志村の歌も、バンドの演奏もしっかりしていて落ち着いている。“モノノケハカランダ”では、志村が両手の拳を上げ、ステージ上を横走りして煽る。続く、“B.O.I.P”では、演奏途中でメンバー全員が静止、キーボードをなぜか抱えてストップする蝶ネクタイ姿の金澤が妙に良い。こうういうライヴならではのスリリングな掛け合いがたまらない。もう夜になってしまったが、精悍な表情を浮かべた志村のMCに続いては、名バラード“茜色の夕日”。志村が上京し、故郷のことを歌った曲が、このシチュエーションにもとても沁みる。「ここからは飛ばしていきたいと思います」という志村のMCの後は、“星振る夜になったら”“Surfer King”“TAIFU”と、アッパーな曲をたたみかけ、持ち前の演奏力の高さと、変幻自在でカラフルなサウンド・プロダクトによる異空間を爆発させる。熱狂のまま、本編終了。たくさんのアンコールを求める声の中、再びメンバーが登場。興奮を噛みしめるように話し始める志村。告知は特にないが、「フジファブリック今絶好調なんです。今日も朝7時に起きて2曲作ってきました」と話し、新曲のさわりを演奏。その後は、“銀河”でLAKE STAGEを興奮のるつぼに! 今後のフジファブリックのさらなるスケールアップを予感させる、堂々とトリを飾ったステージだった。(小松香里)