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 SEもなしで、フラッとラフなたたずまいで現れた斉藤和義は、落ち着く間もなくアコギを奏で始め、最新アルバムからの曲“I LOVE ME”を鳴らす。ブルージーなサウンドと、飄々としながらもとてつもなく雄弁な斉藤和義の歌声が、少し陽が落ちてきたLAKE STAGEに、たまらなくマッチする。間髪入れずに、“アゲハ”へ。たくさんの「せっちゃーん!」という歓声に、「ウェーイ」という気の抜けた声で応える。9月17日にリリースされるシングル“やぁ無情”の奥深い哀愁に酔わされた後は、“歌うたいのバラッド”。「すべては歌の中にある」と歌う、いつまでも歌われ続けるであろう名曲だが、この日もやはり素晴らしかった。名うてのミュージシャンたちによる、絶品の演奏にも魅せられた。今年はデビュー15周年イヤー。ラストの“歩いて帰ろう”まで、そのキャリアを横断するような、新旧の名曲オンパレードのステージだった。(小松香里)

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