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今年デビューを飾ったばかりの女子二人組、MASS OF THE FERMENTING DREGS、略してマスドレ。ステージに上がったときは観客の歓声にちょっとはにかんだ様子だったマスドレのふたりだが、「いくぜーーー!! せーのっ!!」というVo/Bの宮本の掛け声が轟くやいなや、ゴリっとした音の粒がどしゃめしゃに降りかかってくる。“I F A Surfer”の、あのドキドキするようなディストーションの効いたへヴィネスとスペイシーに響く宮本のヴォーカルで、一気にウィング・テントの空気が変わる。「来てくれたみなさんに愛を込めて」と言って始まった“skabetty”は、それまでの2曲の凶暴なまでのエネルギーとは一転して、伸びやかなメロディが印象的な透明感のあるギター・ロック・ナンバー。「楽しんでますか? よかった!」という安堵の笑顔が印象的なMCを挟みつつ疾走感満点の“ハイライト”でラストに一気になだれ込む。髪を振り乱し、若干ガニ股気味でベースをばりばりかき鳴らす宮本と、ぶっといリフから鋭利なギター・ソロまでさらっと弾き分ける石本のテンションがステージの上で狂おしく絡み合うように結びついていくさまは、観ている者の血を自然と滾らせる。パワフルなのにしなやか、激情なのになんか切ない。21世紀のオルタナ・ガールズここにありといった感じ。いやあ、かっこいい!(林敦子)

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