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SEならぬ、セッションで準備運動をしたかと思ったら、「ROCK IN JAPAN 2番手、FoZZtoneはじめます」と、力強く“黒点”をスタートさせた彼ら。昨年メジャー・デビューを果たし、「あの頃の風景」が浮かび上がる叙情的な歌詞とバラエティ豊かな楽曲で話題をさらったFoZZtoneだが、ライヴだとそのロック偏差値の高さがより際立つ。飛び跳ねさせたり伸びやかに飛ばしたりしながら、その楽曲に一番フィットする声を作り出す渡會将士のヴォーカルと、切なく力強いグルーヴを作っていく確かな演奏力で、あっという間に FoZZtoneワールドのできあがり。「昔バイクを友達に貸したら、事故ってボコボコにして返してきました。幸い彼に怪我がなかったので怒るに怒れず、そのまま廃車になったのですが、そんな彼とは今でも友達です(笑)。ここでもいっぱい出会いがあると思うので、皆さんも友達を作って帰ってください」という脈略のない渡會のMCに大笑いしながらも、オーディエンスが本当に気持ちよさそうに音楽に酔っているのが印象的だった。(上田智子)

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