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オーディエンスの熱い手拍子で迎えられたthe chef cooks me。代表曲“僕らの住む町”で大人っぽいサウンドを鳴らしたかと思ったら、「1、2、3、4の4でジャンプちょうだいね!」と、弾けたポップ・ナンバー “WE LOVE CITY”をドロップ。たった2曲でこの振れ幅かい!と驚いた人も多いと思うが、ロック、ヒップホップ、ギターポップ、ダンスミュージック、そしてオルタナまで、おいしそうなものは全部ひっくるめて料理してしまえ、というのがこのバンドの流儀なのだ。ポリシーがあるんだかないんだか、いや、そのどっちでもあるからこその極上サウンドなのだろう。そして、キーボード兼ボーカルのシモリョーがハンドマイクでステージに飛び出し、ジャンプとクラップ・ハンズを要求。ステージ上の5人も参加者のみんなも、1秒たりとも気を抜けない攻防戦がスタート。その勢いは最後まで衰えず、「音楽は楽しくなくちゃ」という確信のもとに繰り広げられた圧巻のアクトはノリノリで終了。今日はじめて彼らのライヴを観た人たちも、きっと大満足だったはず。だって、超超楽しかったですから。(上田智子)

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