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B-DASHから175Rにつながる、レイク・ステージ「青春セクション」のはじまりである。バンドというのはキャリアとともに成長したり変化したり進化したりするものだが、B-DASHはそういうのとは一切無縁。いや、成長しているし進化もしているに違いないのだが、それが明確な「変化」として表にまったく現れない。それがこのバンドのすごさだ。今年で結成11年、若手かベテランかでいえば間違いなくベテランの域だろう。それなのに、この日もTシャツ+短パン+裸足という相も変わらぬ出で立ちで現れたGON GON(Vo/G)の「近所のいたずら小僧」的たたずまいといったらどうだ。「夏はあったかいね・」というMCの間の抜け具合といったらどうだ。Tシャツの物販の宣伝をしていてTシャツを作ったメーカーの話になるのはなぜだ。いきなり2曲目で披露された“ちょ”のシンプルな楽しさは全然色あせないし、“愛するPOW”も相変わらずみずみずしい。“平和島”のピュアな歌詞も、いま生まれた言葉のように胸に届く。シンプルなリズムとシンプルなリフ、そして意味を超えてスコーンスコーンと耳に届く歌。パンク・ロックの本当に大事な部分、つまり前のめりに突き進む「衝動」、ギターをかき鳴らす喜びだけを音にしたようなB-DASHのロックは、その無垢さゆえにいつでも僕たちをはっとさせる。ロックに理屈はいらない、こういうフェスの場では特にそうなのだ。さあ、次は175Rだ!(小川智宏)

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