ROCK IN JAPAN FESTIVALでは、2005年より会場内テントゾーンでのタープの使用を禁止させていただくことを、チラシや公式サイトなどでお知らせしてきました。しかし、「タープ」という定義に曖昧な点があったため、人によって解釈が分かれ、混乱を招いてしまいました。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びいたします。
以下、改めて、当フェスティバルが考える「タープ禁止」というルールについてまとめましたので、お読みください。

というのが、今年からの新しいルールです。
当フェスティバルでは、テントやパラソルなどの日よけ設備を使用できるゾーン=テントゾーンを、GRASS STAGEエリア最後方に設けています。今年からできる新しいステージ、SOUND OF FORESTの最後方にも設ける予定です。テントなどの日よけ設備を持って参加される方は年々増えており、昨年の開催時には、朝の開演前にはテントゾーンのほとんどが埋まってしまい、テント等を持ってきたのに使用できない方も出ました。我々は、できる限りそういう方を減らしたいと考えています。なるべく一人でも多くの方が、テントゾーンを利用できるようにしたいのです。そのためには、参加者のみなさんが、なるべく無駄なスペースをとらずに、必要な分だけ場所を使ってテント等を張ってくれることが必要となります。
例えば、最も無駄なくテントを張れるようにする方法は、テントゾーンを有料にして、すべてのエリアを何m×何mというふうに区切って、そこを販売する、というやりかたです。もしかしたら、将来的にはそうせざるをえなくなるかもしれませんが、そこまでしなくても、みなさんが譲り合うことによってテントゾーンが上手く利用されていくことを、今年は目指したいのです。
タープというのは、定義としては「床のないテント」の総称です。床がなければすべてタープだとも言えますが、我々はそれらのすべてを禁止したいのではありません。タープの中でも、周囲にロープを張りめぐらせて設営するタイプのものは、実際の屋根の部分よりもはるかに大きい面積が必要となり、当フェスティバルのようにテントが密集した場所では、周囲の迷惑となります。
 


ただし、当然ですが、そうしたタープでなければ何でもOK、というわけではありません。少ない人数での参加なのに大きなテントを張ったり、何箇所にもテントを張ったりするような、周囲のことを考えない行為はやめましょう。テントやタープを張る時は、隣となるべく詰めて張りましょう、少しでも多くの方がテントゾーンを利用できるようにしましょう。
今回のこのルールに対しては、きっとみなさんからも、色々な意見があると思います。例えば、タープほどではありませんが、テントでもロープを張るスペースは必要です。なのにテントはOKでタープが禁止なのは何故だ、という声もあるでしょう。しかし、どこかで基準を決めてルールを設定しないと、今のこの状況は改善できないのです。よって我々は、今年はこのルールで当日に臨むことに決めました。その結果を体験した上で、来年以降どうするかを、また検討したいと思います。
居心地がよく、その場にいること自体が幸せな空間。ROCK IN JAPAN FESTIVALがそんなフェスとして成立しているのは、参加者のみなさんの、そういう「自分の自由を守るために、他人の自由を尊重する」という姿勢のお陰なのです。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005 事務局
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