ARTIST

 フェスは成長するもの、という実感を改めて感じています。今年で3年目になるロック・イン・ジャパン・フェスティバルは、これまでで最高の参加者を集める事になりました。野外フェスとしては異例ともいえるソールド・アウトという事態も驚きでした。去年、最も参加者が多かった2日目、僕はスタッフに「いいか、この事態は奇跡的なブッキングが生んだ特別の事態なんだ、僕らが考えなければならないのは、もっと少ない人数でもフェスを持続させる方法論だ」と演説していました。浮かれるスタッフを抑える、という意味もありましたが、ほとんど本音でした。このひたちなかに、これだけの人が集まるというのはこれが最初で最後という気分で記念写真を撮ったりしていたのです。しかしフェスは僕の予想を超えて成長し、3年目を迎えようとしています。凄く嬉しい事ですし、期待に応えなければ、というプレッシャーも感じています。何度も書いている事ですが、僕達のフェスの基本コンセプトは参加者の視線で作るという事です。何やらトイレがフェスの象徴のようになっているようで、少し複雑な気分ではありますが、あの大量のトイレもそこから生まれたものです。今年のクローク設置もそうです。参加者に甘過ぎるという意見もあるようですが、僕は全くそうは思っていません。参加者を信用するという方針で去年、入場時の規制をゆるくしましたが、参加者の人達は僕達の信頼に応えてくれました。無論、何でこのルールを守れないんだ、という局面も少なくありません。それは皆の努力で改善していこうと思っています。ただ、基本は参加者の視線で、参加者を信用してオペレーションをする事が、このフェスを成長させるのだ、という発想です。だからトイレにしろクロークにしろ、参加者にとってのプラスはフェスにとってのプラスであり、それは最終的に参加者の自主性をうながす、と考えて充実させていくつもりです。
 今年のプログラムに、僕はフェスは夢だと書きました。つまり日常から解放される夢の3日間である、という事です。参加する人も主催する僕達も、だからこの3日間は夢の登場人物なのです。日常ではたいした事のない奴でも、この3日間はいい奴になっても夢だから嘘ではないのです(凄い理屈だ)。僕もあそこでは普通より、かなりいい奴になっている気がします。参加者の為に、という発想で動き回っていられるのも、ひょっとすると嘘の僕だからかも知れません。でも面白いのは、その嘘の自分が日常の自分を日常のレベルで解放するようになるのです。今年の僕らの想像を超えたフェスの成長を見ると、それは全ての参加者の中で起きている事のようです。フェスの持つ、誰もがいい意味で嘘付きになれる磁場、それはきっと今年、より一層強力になっていると思います。というか皆さんの力によって、日常の僕達と違うステージにあがれる空気の渦を作って下さい。思いっきり巻き込まれたいと思います。     

(渋谷陽一)'02.7.25


 今年でもう、3回目になりました。こうやって、最後の告知をするのも3回目になるのですが、何回やってもあっという間だなあという焦りが襲ってきます。最早この国のロック・シーンにとって夏のフェスティバルは一年のピークを迎えるものであり、祝祭が自然とやってきてしまうほど当り前のものになった感もあります。しかし。やはり特別なのです。ロック・フェスは開催する側も参加する側も、特別な高揚を以てカウント・ダウンするものなのです。それはロック・イン・ジャパンのみならず、各フェスへ押し寄せる期待感とメッセージと論争と注文からも痛いほど伝わってきます。明日から、フジ・ロック02が始まります。今年も歓喜の季節が幕を開けるのです。来るべき瞬間に備えてください。
 いきなりですが、残念なお知らせがあります。三日目である8月11日(日)にレイク・ステージに出演する予定だったACOが急遽出演できなくなりました。原因は彼女が事故によってあごを骨折してしまったからです。現在、順調に回復しておりフェスへの出演も前向きに検討し続けたのですが、残念ながら当日、充分なパフォーマンスを行なうことは困難であろうという判断に至り、こういう形になりました。何よりもフェス・スタッフ&編集部一同、一日も早い回復を願っています。というかACO、またひたちなかで会いたいからさ、本当に気を付けてな。
 そしてACOが出演する筈だった11日のレイク・ステージにはつじあやのさんに出演していただくことになりました。つじさんには全ての経緯をお話し、理解していただいた上で出演を快諾していただきました。感謝するとともに、参加してくださるみんなにもつじあやのさんのライヴを楽しみにして欲しいと思います。よろしくお願いします。
 今年のロック・イン・ジャパンは、過去2回ほどの大きな変更点はありません。とてもイージーに訪れることが出来るフェスだと、過去に参加した人ほど思うのかもしれません。―――それ、大間違いだと思ってください。フェスはその日その日によって、付き合い方も自分の解放のしかたも変わるものです。だからフェスは「少しばかり特別な生活空間」なのです。今年のロック・イン・ジャパンは、去年と違うあなたが、去年と違う表情を浮かべた景色や天気と一から付き合い、そして去年と違う音楽が集まる場所なのです。だからもう一度手綱を引き締めてから、2002ヴァージョンの新たな瞬間を楽しみにやって来てください。
 勿論、細かくも本質的にはとても大きな変更点はあります。去年同様の灼熱の中での開催も視野に入れ、日除けテントを大量増設しました。モッシュ・ピット同様、自分に必要だと思った時こそ、訪れてください。くれぐれも場所取りとかはしないように。より多くのみんなが利用できるパブリックなスペースにしましょう。そしてクロークです。作りました。大いに利用してください。フェスオープン時の荷物の出し入れ自由という挑戦もします。そしてDJブース。毎年、ステージ同様の盛り上がりを見せるDJスペースですが、今年はもう凄いね! 去年の4倍(当社比)の大きさ&ヴィジョンまで導入!! DJテクニックもいかんなく盗んでください。しかも今年は去年以上にいろいろなミュージシャンがレコード持ってやって来ます。誰が廻すかは当日までのお楽しみに。共に踊りましょう、終わりが来るまで。そして最も多くの人が心配する「帰り」のことです。お願いです。何よりも自分自身にゆとりを持ってお帰りください。フェス会場から、特にグラス・ステージから帰る場合は出口まで距離があると共に、多くのみんなが一堂に会します。どーかその事実を受け入れ、焦らず帰ってください。ロック・イン・ジャパンの終了時間は帰りの交通の余裕を見ています。大丈夫です。そしてもしあなたが「でも去年は駐車場からなかなか出られなくて困ったじゃねーか」と突っ込んでくるならば、今年のロック・イン・ジャパンは駐車場対策も新たに取り組んだと答えましょう。出口を増やし、出た後の道路の導線も、各駐車場別に熟考しました。開き直る訳ではないですが、去年同様再び新たな課題があがるかもしれません。そうやってロック・イン・ジャパンも必死に転がっていく覚悟です。
 我が社の社長、渋谷も前記しましたが、今年のロック・イン・ジャパンはチケット・ソールド・アウト・デイが生まれました(まだ残っている日のチケットもあります。ホームページや各チケット・センターをこまめにチェックしてください)。駐車券も同様です。楽天的に考え、前売り駐車券を持たずに呑気に来るのは本当に止めてください。損をするのは間違いなくあなたなのですから。とてつもなく多くのいろいろな人々が、この祝祭空間に集まります。そうです、とてもいろいろな感覚と経験を持ったいろいろな音楽ジャンキーが集まるのです。前2回より圧迫感を感じることもあるでしょう。このフェスのソールド・アウトは会場の広さの都合以上に交通輸送能力によって設定しました。ので、実際には会場内でギチギチにはならない筈なのですが、やはり窮屈に感じることも確実にあるでしょう。しかし、あなたがフェスを愛し、その空間を愛し、自分こそがフェスを形成する大きな要素なんだということを理解しているならば、どーかあなたの力をロック・イン・ジャパンに貸してください。フェスという少し特別な時間の上手い過ごし方を、体現するだけでいいですから。それをあなたのペースでのびのびとやってってください。そうやっていろいろな音楽好きが、フェスという遊び場所をよりよい方向へ導いていくのです。何年か前のあなたがそうであったように、フェスを楽しみたいのにグルーヴがわからない人もやってきます。フェスは続くものです。だからいろいろな人と繋がり合って高まり合ってください。これは楽観論ではありません。フェスが何故根づこうとしているのか? そのテーマと今年も更に向かい合ってください。そして飛ばしてってください。
 なんかもっと「イエーッ!」だの「ウォッホーイ!」とかだけ語ってただただ盛り上がっていたいのに、説教臭くなってしまいました。あとは、すべてはもう現場です。あなたも僕もロックもアーティストも冷やしうどんもケバブも、みんな「フェスという名の現場」です。だから現場で、やり合っていきましょう。自分をしっかり持ち、ロック・イン・ジャパンを今年も共に育てて行きましょう。よろしくお願いします。深く息を吸い込んで最後に語らせてください。――――――ロック・イン・ジャパン・フェス2002まであと2週間、切っちまいました! あとは「あなた」です。素晴らしいロックとプレシャスな瞬間を刻んでってください。さあ、楽しみ合いましょう!                          

(鹿野 淳)'02.7.25


 あと1ヵ月です! すべてのタイム・テーブルを発表しました。それぞれこの3日間をどうすごすかのプランをじっくり練っていただければと思います。あと1ヵ月です! 前回までで告知しました日よけテントの増設やクローク設置など、よりフェスの快適性を増すための新たなトライもそれぞれ大詰めに入っています。あと1ヵ月です! 今年も生きていることと、音楽があることの歓喜と興奮を作りましょう。で、急告です。6月29日(土)に一般発売をしましたが、その直後からチケットが売り切れた券種が出ています。今後、一度売り切れになったプレイガイドでも、先行予約分のキャンセルで、わずかですが新たにチケットを購入できる可能性もあります。各プレイガイドで確認するなどして、マメにチェックしていただければと思います。ただ、それでもまったく残券がない可能性は、とても高いと言わざるをえません。申し訳ありませんが、ご了承ください。この現状は、昨年の成功が勝ち得た当フェスへの信頼の表れだと思います。が、野外フェスのチケットが売り切れるなんて前代未聞の事態であることは分かっていますし、チケットを取れていない皆さんには本当に申し訳ないです。「野外で広いんだからチケットいくらでも追加販売できるじゃないか」という声もありますが、会場内の人の流れ、居場所、警備、安全の確保や行き帰りの交通手段の絶対量まで全部含めて、参加してくれたみなさんが快適にフェスを楽しめるぎりぎりのリミットが現状なのです。正直、ビジネスとしてはチケットを売れるだけ売った方が得です。しかし、我々は、このフェスを今年だけのものではなく来年以降へつなげていくものだと考えています。さらに正直に言うと、ここで我々が欲かいて、ライヴ以外は楽しくもないし快適でもないようなフェスにしてしまっては、何にもならないのです。このフェスの継続的な成功を目指す方針として、ご理解いただけるとうれしいです。あと1ヵ月です!

(兵庫慎司)’02.7.10


ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2002 チケット販売状況について
いつも当HPをご覧頂き誠にありがとうございます。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2002 のチケットの売れ行きについてですが、今現在、各日共に昨年の1.5倍以上のペースで売れ続けています。全日、この段階で去年の動員数を大きく越える前売りチケットが売れています。主催者としてフェスに対する大きな期待を感じ、嬉しく思うと同時に、大きな責任を感じます。特に8月10日(土)のチケットの購入が難しくなっていますが、それに続き11日(日)のチケットも一部のプレイガイドで大変購入が難しくなってきているようです。
11日(日)のチケットも、売り切れることが予想させますので参加を予定している方は早めに御購入いただければと思います。

(フェスティバル事務局) '02.7.2


 ようやく2002年の全ての参加アーティストの発表を行うことが出来ました。8月9日(金)はテレパシーが生み出すフィードバックが鳴り止まない! ギターウルフの凱旋――そして時代を切り裂き、新しい風を心に送るダブ・バンド、ポラリスが響かせてくれます。10日(土)は兵庫が我慢できずにアンオフィシャルに暴走発表したTHEピーズ。帰ってきたピーズをここで受け留めてみてください。そして、ここから始まる再生の唄に大きなエールを送ってください。この国独自のロックの理由が、少しばかりはにかみながら鳴り響くことでしょう。そして最終日11日(日)。去年はDJとして参加してくれた曽我部恵一がステージで始まりのラヴ・ソングを届けてくれます。そしてバンド自体が新しい体制で新しいレコード・レーベルと手を組み始めた、魂の透き通った音の暴徒、山嵐。今年もバック・エリアのフットボール合戦のアタマをはってください。
計45組のアーティスト&バンドによる参加が決まった今年のロック・イン・ジャパン。どうですか? 今年も素晴らしい音楽と音楽家が集まってくれそうです。去年も、いや、一昨年も、ロック・イン・ジャパンはここまでの出演アーティストに恵まれるなんてという喜びを繰り返してきましたが、今年も心の底からそう実感することが出来ました。それがこのフェスの大きな幸福だと、主催サイドは感じています。みんなもそう思ってくれれば、と強く願います。勿論、オファーしたものの出演を断られたこともありました。そういうことも含め、今年のロック・イン・ジャパンはこの45組のアーティストと100%の付き合いのもとに、100%の 素晴らしいブッキングが出来ました。ステージもようやくグラス・ステージとレイク・ステージの出演別に分けて発表することが出来ました。あとは、タイム・テーブル。もう少し待っていてください。7月10日売りのジャパン発売のタイミングで発表するべく、頑張っています。
いよいよロック・イン・ジャパン・フェス2002も開催へ向けて最終段階に入って来ました。おかげさまで先行販売は、以前よりも多くのみんなに求めてもらえました。確かな盛り上がりを、いろいろな反応からも感じています。フジ・ロックやライジング・サンなども含め、この5年間の日本のロック・フェスの挑戦と成果によって、我々はロック・フェスというもの自体がどれだけの力と役割と創造をもたらすのかを実感してきました。そうです。乱暴に言ってしまえば、出演アーティストは毎年大きく変わります。しかし、それぞれのロック・フェスという器は毎年同じなわけで、もうその時点でそれぞれのロック・フェスは大きな意味と価値を持っているのです。そして今やそういうことがロック・ファンにも共有される時代になったきたのです。僕らは何故、ロック・イン・ジャパンを始めようと決心したのか? それはフェスもメディアであるのだから、メディアを作る名人だと自覚している自分達で新しいフェスを作り上げようと思ったのだ、と以前にも語らせてもらいました。今となっても、その思いに1ミリのずれもありません。だからこそ、今年もロック・イン・ジャパンはフェスの現場での過ごし方やそのための環境作りに改良を試みていきます。
現実的には今年はよりはっきりとエリア・ゾーンを3つに分けます。スタンディング・ゾーン(モッシュ・ピットを含みます)とシート・ゾーンとテント&パラソル・ゾーンです。去年はシート・ゾーンでパラソル開いたりテント立てたりしてそのために廻りの人がフェスを楽しめない状況が点在しました。その責任は、パラソル開いた人ではなく、主催側にあったと感じています。だから、今年はテントやパラソル持ってくる人もそうでない人も楽しめるようにゾーン分けをしました。それぞれの楽しみ方をそれぞれのエリアで繰り広げてください。ロック・イン・ジャパンはオールナイト・フェスではないし、会場内も泊まることは出来ません。しかし、この限られた中で、それぞれの快適を満喫して欲しいと考えます。和みたい人はパラソル&テント持って来て、然るべきエリアで和みきって、そこで鳴らされる音楽との愛を確かめ合ってください。
そのためのもう一つの新企画。それが「万里の長城のように繋がれ!」との願いを込めて作る大量の日陰テントの設営です。グラス・エリアもレイク・エリアも会場の一番奥を仕切るように日陰テントを並べます。そこで休みながら、自分と上手く付き合いながらフェスを楽しんでください。ロック・イン・ジャパンはこれまで「イースター島のモアイ像みた~い」とギャグにされながらも、過剰と思われるほどの簡易トイレの設営を行ってきました。結果的にそれは過剰でも何でも無く、単にみんなが自然の摂理にもとづく生理現象を営むことが出来るという自然の法則に乗っ取っただけのことで、それもフェスを楽しむための本能的な行為だと自覚してやってきましたが、そのトイレに続くロック・イン・ジャパンからの提言とも言える新設備がこの日陰テントです。熱くて大変だから、気を付けてくださいと声だけ出しても、結局は何も変わらなくて、それはこっちサイドの責任でもあるのだな、と年々強く感じます。ならば熱くて大変な人が収まるべき設備を用意するのがフェスの環境作りだな、と。そういう考え方に基づく新しいオブジェ、日陰テント。どーぞよろしく。
そして遂に我々は今年、野外クロークを設営することになりました。お泊まりイベントではないので、多くの荷物をどう管理すればいいのですか? という問い合わせは毎年多くありましたが、その問題へ向けた一つの挑戦を試みます。野外でみんなの荷物を預かり管理するのはとても難しいことです。だからこそ野外フェスにはあまりクロークの存在がないのですが、この問題はトイレやテントや日陰スペースと同じ、向かい合うべき問題だと我々は考えました。だからやってみます。まだ詳細が決まっていないので、細かく説明出来ませんが、何しろやります。これも次なるアナウンスを待っていてください。
もう一つ、去年の最大の問題&反省点が駐車場の問題でした。簡単に言えば、第2駐車場の出口が一つしか用意出来なかったがために、帰りの出口渋滞が起こったことです。これに関しては、去年の終了直後から地元の関係者との話し合いを進めてきました。そして出口を増設することになりました。そして、駐車台数自体も今年は増やすことが出来るようになりました。ですので、必ず事前に駐車チケットを買い求めた上で、車で参加してください。体制を整えて、待っています。
参加アーティストが決まりました。今年のフェス環境の改良点が見えてきました。開催日まで、とうとう50日も切ってしまいました。あとは、みなさんです。もう口を酸っぱくして言いますが、本当に酸っぱい口は嫌ですが、でも言いますが―――去年のロック・イン・ジャパンに生気と感動と物語をもたらした最大のエネルギーは、参加してくれたみんなから発された、素晴らしいテンションとパワーとロマンでした。だからこそロック・イン・ジャパンは今年もこの空前絶後のスケールで行うことが出来、素晴らしいアーティストが集まり、そして僕らもフェス環境を見直すことが出来ています。フェスの財産は、そしてフェスから生まれたロックを取り巻く大きな波は、何よりもみんなから発されるものなのです。ロック・イン・ジャパンはそんなみんなのエネルギーがよりポジティヴでロマンティックであるように、今年も会場を作って待っています。だから。参加してください。そしてお互いの信頼の下に、素晴らしいロック・パラダイスを作り上げましょう! きっと、ここに生まれます。素晴らしいロックと素晴らしい現場と素晴らしいエネルギーが、かけがえのない宝物を生み出せます。共にロック・フェスの醍醐味を、創造し合いましょう!!

(鹿野 淳)’02.6.25


 ようやく2002年の全ての参加アーティストの発表を行うことが出来ました。8月9日(金)はテレパシーが生み出すフィードバックが鳴り止まない! ギターウルフの凱旋――そして時代を切り裂き、新しい風を心に送るダブ・バンド、ポラリスが響かせてくれます。10日(土)は兵庫が我慢できずにアンオフィシャルに暴走発表したTHEピーズ。帰ってきたピーズをここで受け留めてみてください。そして、ここから始まる再生の唄に大きなエールを送ってください。この国独自のロックの理由が、少しばかりはにかみながら鳴り響くことでしょう。そして最終日11日(日)。去年はDJとして参加してくれた曽我部恵一がステージで始まりのラヴ・ソングを届けてくれます。そしてバンド自体が新しい体制で新しいレコード・レーベルと手を組み始めた、魂の透き通った音の暴徒、山嵐。今年もバック・エリアのフットボール合戦のアタマをはってください。
計45組のアーティスト&バンドによる参加が決まった今年のロック・イン・ジャパン。どうですか? 今年も素晴らしい音楽と音楽家が集まってくれそうです。去年も、いや、一昨年も、ロック・イン・ジャパンはここまでの出演アーティストに恵まれるなんてという喜びを繰り返してきましたが、今年も心の底からそう実感することが出来ました。それがこのフェスの大きな幸福だと、主催サイドは感じています。みんなもそう思ってくれれば、と強く願います。勿論、オファーしたものの出演を断られたこともありました。そういうことも含め、今年のロック・イン・ジャパンはこの45組のアーティストと100%の付き合いのもとに、100%の 素晴らしいブッキングが出来ました。ステージもようやくグラス・ステージとレイク・ステージの出演別に分けて発表することが出来ました。あとは、タイム・テーブル。もう少し待っていてください。7月10日売りのジャパン発売のタイミングで発表するべく、頑張っています。
いよいよロック・イン・ジャパン・フェス2002も開催へ向けて最終段階に入って来ました。おかげさまで先行販売は、以前よりも多くのみんなに求めてもらえました。確かな盛り上がりを、いろいろな反応からも感じています。フジ・ロックやライジング・サンなども含め、この5年間の日本のロック・フェスの挑戦と成果によって、我々はロック・フェスというもの自体がどれだけの力と役割と創造をもたらすのかを実感してきました。そうです。乱暴に言ってしまえば、出演アーティストは毎年大きく変わります。しかし、それぞれのロック・フェスという器は毎年同じなわけで、もうその時点でそれぞれのロック・フェスは大きな意味と価値を持っているのです。そして今やそういうことがロック・ファンにも共有される時代になったきたのです。僕らは何故、ロック・イン・ジャパンを始めようと決心したのか? それはフェスもメディアであるのだから、メディアを作る名人だと自覚している自分達で新しいフェスを作り上げようと思ったのだ、と以前にも語らせてもらいました。今となっても、その思いに1ミリのずれもありません。だからこそ、今年もロック・イン・ジャパンはフェスの現場での過ごし方やそのための環境作りに改良を試みていきます。
現実的には今年はよりはっきりとエリア・ゾーンを3つに分けます。スタンディング・ゾーン(モッシュ・ピットを含みます)とシート・ゾーンとテント&パラソル・ゾーンです。去年はシート・ゾーンでパラソル開いたりテント立てたりしてそのために廻りの人がフェスを楽しめない状況が点在しました。その責任は、パラソル開いた人ではなく、主催側にあったと感じています。だから、今年はテントやパラソル持ってくる人もそうでない人も楽しめるようにゾーン分けをしました。それぞれの楽しみ方をそれぞれのエリアで繰り広げてください。ロック・イン・ジャパンはオールナイト・フェスではないし、会場内も泊まることは出来ません。しかし、この限られた中で、それぞれの快適を満喫して欲しいと考えます。和みたい人はパラソル&テント持って来て、然るべきエリアで和みきって、そこで鳴らされる音楽との愛を確かめ合ってください。
そのためのもう一つの新企画。それが「万里の長城のように繋がれ!」との願いを込めて作る大量の日陰テントの設営です。グラス・エリアもレイク・エリアも会場の一番奥を仕切るように日陰テントを並べます。そこで休みながら、自分と上手く付き合いながらフェスを楽しんでください。ロック・イン・ジャパンはこれまで「イースター島のモアイ像みた~い」とギャグにされながらも、過剰と思われるほどの簡易トイレの設営を行ってきました。結果的にそれは過剰でも何でも無く、単にみんなが自然の摂理にもとづく生理現象を営むことが出来るという自然の法則に乗っ取っただけのことで、それもフェスを楽しむための本能的な行為だと自覚してやってきましたが、そのトイレに続くロック・イン・ジャパンからの提言とも言える新設備がこの日陰テントです。熱くて大変だから、気を付けてくださいと声だけ出しても、結局は何も変わらなくて、それはこっちサイドの責任でもあるのだな、と年々強く感じます。ならば熱くて大変な人が収まるべき設備を用意するのがフェスの環境作りだな、と。そういう考え方に基づく新しいオブジェ、日陰テント。どーぞよろしく。
そして遂に我々は今年、野外クロークを設営することになりました。お泊まりイベントではないので、多くの荷物をどう管理すればいいのですか? という問い合わせは毎年多くありましたが、その問題へ向けた一つの挑戦を試みます。野外でみんなの荷物を預かり管理するのはとても難しいことです。だからこそ野外フェスにはあまりクロークの存在がないのですが、この問題はトイレやテントや日陰スペースと同じ、向かい合うべき問題だと我々は考えました。だからやってみます。まだ詳細が決まっていないので、細かく説明出来ませんが、何しろやります。これも次なるアナウンスを待っていてください。
もう一つ、去年の最大の問題&反省点が駐車場の問題でした。簡単に言えば、第2駐車場の出口が一つしか用意出来なかったがために、帰りの出口渋滞が起こったことです。これに関しては、去年の終了直後から地元の関係者との話し合いを進めてきました。そして出口を増設することになりました。そして、駐車台数自体も今年は増やすことが出来るようになりました。ですので、必ず事前に駐車チケットを買い求めた上で、車で参加してください。体制を整えて、待っています。
参加アーティストが決まりました。今年のフェス環境の改良点が見えてきました。開催日まで、とうとう50日も切ってしまいました。あとは、みなさんです。もう口を酸っぱくして言いますが、本当に酸っぱい口は嫌ですが、でも言いますが―――去年のロック・イン・ジャパンに生気と感動と物語をもたらした最大のエネルギーは、参加してくれたみんなから発された、素晴らしいテンションとパワーとロマンでした。だからこそロック・イン・ジャパンは今年もこの空前絶後のスケールで行うことが出来、素晴らしいアーティストが集まり、そして僕らもフェス環境を見直すことが出来ています。フェスの財産は、そしてフェスから生まれたロックを取り巻く大きな波は、何よりもみんなから発されるものなのです。ロック・イン・ジャパンはそんなみんなのエネルギーがよりポジティヴでロマンティックであるように、今年も会場を作って待っています。だから。参加してください。そしてお互いの信頼の下に、素晴らしいロック・パラダイスを作り上げましょう! きっと、ここに生まれます。素晴らしいロックと素晴らしい現場と素晴らしいエネルギーが、かけがえのない宝物を生み出せます。共にロック・フェスの醍醐味を、創造し合いましょう!!

(鹿野 淳)'02.6.25


 ロック・イン・ジャパン・フェス開催まで、あと2ヵ月を切りました。前に鹿野も書いていますが、すごいメンツになってしまいました。日本のロックのすべてが体験できる、とまでは言えないけど、かなりの部分が体験できるとは思います。そういえば北海道のライジング・サンも、もう「い、行く!」としか言えないすごいメンツになってます。共にいっぱいいいバンドが出て、いっぱい人が参加して、あともちろんフジ・ロックを始め他のフェスも盛り上がって、日本におけるロック・フェスティヴァルというものがさらにすばらしく充実した場に育っていくことが我々の目標ですが、その点今年はすごく前に進めそうな気が既にしています。していますが、前に進めるのは我々ではなくあなた達です。ぜひ、今年もフェスの場で生きてみてください。で、基本的に新しく参加が決まったアクトの発表は25日発売号の方ですることにしていましたが、特別に一つだけ。10日(土)を見てください。Theピーズの参加が決定しました! 日本が誇るロックンロールの至宝、ひたちなかにて5年ぶりの復活です。嘘です。このフェスが一発目ではなく、これ以前にライヴハウスでステージを踏むことは決まってるみたいですが、出てくれることは本当に決まりました。実は昨年もオファーしてたんだけど、出る出ない以前にバンドが動いてなくてNGだったので、個人的には2年がかりの悲願達成です。で、多くの読者、フェス参加者にとってもプレシャスなことだと確信してます。昨年は真心のサポートでステージに立ったはる&しんいちろう、今年はアビさんも加えてあの地を踏みます。あ、今年もYO-KINGのサポートあるんだった。忙しいけどよろしくお願いします。では皆さん、2ヶ月後に!!

(兵庫慎司)'02.6.10


 まずは先月の第一弾出演アーティスト発表への大きなリアクション、ありがとうございました。去年も驚きましたが、今年も去年以上の反響の大きさに、ロック・フェスへの関心およびロック・イン・ジャパンの大きな成長を感じさせてもらっています。各メディアからも大きな関心を寄せていただき感謝しております。さらなるエール、よろしくお願いします。そして今年も頑張らねばと、身が引き締まる思いを日々抱いております。
 さらなる出演アーティストの発表です。9日(金)は、今年も戻ってきた、ジャパンのみならずロック・イン・ジャパンもマブダチのAIR。そして「2002年もアルバム作るから、また出るわ」と言ってくれていたソウルフラワー・ユニオンも本当にニューアルバム引っさげ凱旋。去年はライジング・サンでジャパン編集部バーベキューをしこたま食べたバック・ホーン、今年は水戸で納豆食ってってください。プリ・スクール、今度はロック・イン・ジャパンをテーマに曲作ってください。そして地元のみなさん、お待ちどうさまでした! 水戸のヒップホップ・ヒーロー×3のランチ・タイム・スピークス、満を持しての登場です。この夏一晩のアングリー・セイ・ホーをよろしく。10日(土)はさあ、UAです。あの、一回目のajico直前でのフェス終了は本当に残念なことをしました。去年の中村一義に続き、万感のリベンジを果たしてください。そして新しいロック・イン・ジャパンの充実の果実をかじりまくってください。それによってロック・イン・ジャパンもさらに大きな一歩を踏み出せるのだと思います。ナンバー・ガールも一回目以来のウエルカムバックです。あの雨の閃光切りさく超越音を待ってます。ようこそ、ブーム。ひたちなかの海にも素晴らしき風をおくってください。音質向上のため、くれぐれも風向きには注意してください。そしてこれまた去年からのカムバック組、ブンブン・サテライツとポリシックスにはあのエキセントリックかつ未領域な宇宙の扉の開き方を見せてもらいましょう。最終日11日(日)は、若干19歳5人によって沖縄で空前絶後の現象を起こし、既に音源だけが本土を進軍し続けているハードコア・ソウル・バンド、HY(エイチワイ)との瑞々しい出会いがあります。待ってました、再びあの桃源郷を響き渡らせてくれ、くるり。今年も真夏のファンキー・ジャム、スーパー・バター・ドッグ。そして去年の真心ブラザーズから、こんな愛のソロ戦闘士になりました、のYO-KING。というわけで、以上14バンド&アーティストの追加発表をさせてもらいます。
 今年も我ながら凄いことになってしまったな、と自覚しています。第一弾出演発表アーティストを含め、これで今年のロック・イン・ジャパンの大枠のプレゼンテーションは出来たと自覚しています。これだけ奔放な音楽の出会う場所はなかなか作り出せないんじゃないか? という実感と共に、この国におけるサマー・ロック・フェスティバルの重要性も極まった感を抱いています。一年に一回、音楽とリスナーがそのソウルを解放するために集まり、そして何にも恥じること無くとことん無邪気に喜び合う―――そんなロマンティックなLOVEを、今年のロック・イン・ジャパンも素晴らしいアーティストのライヴと共に演出することが出来そうです。だからこそ、このスケール感でフェスを開ける喜びに満ち溢れると共に、確かな体制作りをしなければ、と急ピッチで動いています。先月もお伝えした通り、トイレは増やし、日陰の確保、飲食店の数は足りていたのかチェック? 味はどうだったのか? カレーはホントに辛いのか? だのといった具体的事案が毎日を駆け巡っています。その中でも駐車場のスペース&導線の問題には細心の注意をはらい、快適なフェスとしてのさらなる完成形を目指しています。そして。DJテントは今年も作ります! フェスに出演するアーティストの中からも、DJとして立候補してくださるパーティー・フリークが既に出てきてくれています。とことん上がって、盛り上がりまくりましょう!!
 
それぞれの日のグラス・ステージ&レイク・ステージの出演別発表、および詳しいタイム・スケジュール発表は、ROCKIN'ON JAPAN6月25日発売号でさせてもらいます。もう少し、待っていてください。既にここまでで39バンド&アーティストの参加発表をさせてもらいましたが、来月にはさらなる発表が出来ると思います。ロック・イン・ジャパン2002の最後の仕上げも楽しみにしていてください。そして、フジロックを始めとする素晴らしい他のフェスも目白押しです。あなたのプレシャスをいろいろなフェスで見つけ、再びこのやりきれない現実の中でサヴァイヴしていってください。
 
既に開幕まで80日を切ってしまいました。ワールド・カップの決勝が終わると共に7月が始まり、さあ、今度はロック・シーズンのキック・オフです! 今度武者震いするのは、勝ち名乗りをあげるのは、我々ロック・フーリガンです。だからこそ、今年のロック・イン・ジャパン・フェスティバルにあなたの全てを抱え込んで来てください。切なさをもハピネスへと変えていくような、ロック・マジックがここにはあります。そして誰よりも何よりもそのマジックを演出するのはあなたなのです。この夏最大規模の巨大フェスのマジックを、あなたのソウルで導き出してください! そのための、最後の先行発売です。―――さあ、今すぐ諭吉を数枚握り締め、郵便局へダッシュです。共にロック・イン・ジャパン・フェス2002を作り上げるべく、カウント・ダウンしていってください。よろしくお願いします。

(鹿野 淳)’02.5.25


 あと3ヵ月後には、フェスのゲートが開いているはずです。それをいかにベストな形で開けることができるかを詰めるべく、我々スタッフは今さまざま動いています。現時点でまだ出演交渉を進めているアーティストも、実はもう決まってるんだけどまだ発表できないアーティストもいます。現在発表できているラインナップは、主催側の我々にとっては充分すぎるほどうれしい事態ですが、それをさらにすばらしく充実したものにするべく、今色々画策しています。次号、5月25日発売号のロッキング・オンJAPANの誌上と当HPにて、新たな参加アーティストを発表します。前号でもお伝えしましたが、昨年最大の問題点だった駐車場の出口渋滞の緩和を始め、さまざまな問題点を改善すべく細部まで見直し再検討している最中です。よりいい環境と状況を作ります。もう毎年毎年JAPANにも当HPにもくどいくらい書いてますが、フェスティヴァルを作るのは我々主催者でも、出演アーティストでもありません。それらもいなきゃやれないけど、本当の意味でフェスティヴァルを作り上げるのはあなた達です。オーディエンスです。これもまたくどいくらい書いてますが、昨年の成功の理由は、正にそこ以外のどこでもありません。我々のオーガナイズが一昨年よりはマシになったとかいうことは二の次だし、出演アーティストがよかったとかいうのもそれにはかないません。「分かったよ、もう」と言われそうですが、昨年あそこにいて(あるいはフジやライジング・サンで)それを味わった人達は、このことの大事さを共有してくれると思います。別にあそこに集まってくれた何万人もの人達のみんなと話したわけじゃないし、普段街で会ったらすげえイヤな奴だったりお互い全然気が合わなかったりするかもしれません。でも、自由だけど理性と責任感を持った何万ものエネルギーが、あのだだっ広いフィールドに渦巻いていた昨年の3日間を、我々は一生忘れません。我々が音楽と共に生きていることをまっすぐに祝い合う祝祭空間。そんなクサくて恥ずかしくてでも本当に感動的な瞬間なんてそう年中味わえるもんじゃないし味わってほしいし、だから今年も共に味わいたいのです。安くないチケット代をふんだくるだけのことは全力でやります。待ってます。

(兵庫慎司)'02.5.10


 みなさんお待たせしました! やっとここで今年のラインナップを発表することが出来ます。目を凝らして見て下さい!
 今年も素晴らしいバンドやアーティストに参加してもらうことが出来ました。フェスという言葉通りの全方位に向けた祝祭が行なえそうです。3年連続出場してくれる奥田民生、エレカシ、ドラゴンアッシュ、今年もびっくりするほどの感動と鬼気と安定感をお願いします。2回目の出場となるbird、ハスキン、チェンバロ、バンプ、ペンパルズ、ACO、グレイプバイン。趣旨に賛同し再び集まっていただきありがとうございます。そして去年は急遽出演して貰うことになったリップスライムも、一昨年はDJステージでパフォーマンスして貰ったキック・ザ・カン・クルー(今年もDJエリアは設置する予定で動いています!)も、今年は万全の形での参加です。共に前回の時とは比べようもなく巨大化した状況の中でとんでもないことになるでしょう。―――一つ、2日間にわたって奥田民生のクレジットがあるのは誤植ではないか? と。いや、これでいいんです!! 今年のロック・イン・ジャパンの幸福な秘策です。今年は二つの異なる民生セットを思う存分楽しんで下さい。最後に初出場のモンパチ、ゴーイング、クラムボン、桑田佳祐、YUKI、スケボー、スモーガス、麻波、ウルフルズ、キリンジ、ケツメイシ、そしてヘルマン。よろしくお願いします。新たな旅立ちの季節を迎えた参加者もいますし、ロッキング・オン・ジャパンでもお馴染みの人々もいます。そして桑田さん! イヴェント出演は約20年ぶりだと聞いています。とても光栄です。――――3回目となり、なおもこんなにも素晴らしい人達を最初の発表から紹介させて貰えるロック・イン・ジャパン・フェスは本当に幸せです。まだまだ沢山のバンドやアーティストと出演の交渉をしています。今回発表させてもらった人達がグラス・ステージなのかレイク・ステージなのかを含め、一ヶ月後にはさらに沢山の、そして具体的な発表をしていきます。楽しみに待っていて下さい。
 一年に一度の邦楽最大のロック・フェスになり、今回で3回目となるロック・イン・ジャパン・フェスですが、去年は一昨年の教訓を踏まえ、素晴らしい物語が生まれました。我々運営サイドも、参加者から貰ったエネルギーを吸収し、ロック・イン・ジャパンは完全にフェス自体が「人生という名の生き物」となった実感がありました。そんな中で迎える3回目も、去年同様3日間2ステージで開催します。はっきり言って、大きな変更点はありません。去年と同じスケールで、去年より快適でハイ・テンションなフェスを2002年は目指します。共に作り上げましょう。
 その為にいろいろなリニューアルを計っています。例えば、駐車場対策。さらなる台数分の確保と、去年最大の問題点の一つであった出口渋滞の緩和のために、地元のみなさん含めて考え直しています。開場前、外で並びながらトイレが見当たらず困った人もいるでしょう。―――増やします。ロック・イン・ジャパン・フェス名物の「新島モアイ像のように無数に点在する簡易トイレ」は健在どころか、さらに多くの出現を約束します。下のサポートは万全です。安心して拳を掲げて下さい。
 僕らはさらに快適性を上げていきます。なのでみんなはムードをあげながら、再びあのマナーの良さとテンションでフェスをサポートしてください。去年、ロック・イン・ジャパンの素晴らしいムードを作ってくれたのは、参加してくれたオーディエンスのみなさん自身でした。出演してくれたアーティストも口々にそれを述べてくれ、中でもミスター・チルドレンはフェス直後に続いたツアーへの、味わったことのない大きなパワーの源になったと言ってくれました。―――すべてみんなの成果と成長です。自信を持って、自分をコントロールしながらフェスをあなたなりの色で塗りまくって参加して下さい。今年もこれから注意事項を含め、いろいろなことをアナウンスしていこうと思っています。
 さあ! ワールド・カップが終わると直ぐに夏がやって来ます。もう、アシスト決めてる場合じゃありません! 自分自身でキメちゃってください。その為に、ロック・イン・ジャパン・フェス2002は、必殺のキラー・パスを現場であなたに送ります。チケットの先行販売も始めました。勿論、最初はJAPAN誌上&HPだけの先行販売です。今年も新しいステッカー作りました。貼って貼って貼りまくってください。まずは、ここから。一番参加して欲しいみんなに呼びかけます。是非!!
 ロック・イン・ジャパン・フェス2002、開幕まであと3ヶ月&ハーフ。ここから本格的なカウントダウンを始めましょう! よろしく。

                        (鹿野 淳)'02.4.25