総合プロデューサー 渋谷陽一
ひたちなか市も他の被災地と同じように今回の東日本大震災によって大きな被害を受けました。震災後すぐは9,539人の方が避難所生活を送る状況でした。現在はその68箇所あった避難所も既になくなりました。しかし震災後の復興には長い時間と、たいへんな努力が必要です。ひたちなか市から、是非復興の為にもロック・イン・ジャパンを開催して欲しいと言っていただきました。ロック・イン・ジャパンが復興の役に立てるとしたら、それは我々も参加者の皆さんもとても嬉しい事です。ひたちなか市の皆さんに開催して良かったと思っていただけるフェス作りを目指して行こうと思います。
日本の代表的なお祭りである祇園祭、天神祭、葵祭はおおきな災害が起きた時、その災厄の除去を祈ったところから始まったようです。先人の知恵として、混乱する人々の不安を鎮め、同時に災害後の復興を考えて祭りは行なわれたのではないでしょうか。ロック・イン・ジャパンも復興の祭りになるよう、たくさんの参加者の思いをエネルギーにできるよう、頑張っていきたいと思います。
ただ、これから8月に向けて事態の変化は予想できません。事態の変化があれば、それを踏まえつつ皆さんに情報を伝えさせていただきます。
夏には計画停電が予定されています。フェスのステージや、公園常設の施設を除くフェス関係の全ての電力は自家発電の電源車によってまかなわれているので、停電によってフェス開催が困難になる事はありません。ただ例年と同じ電源車の確保が難しく、今年はパーク・ステージを作らず、5ステージとDJブースによってフェスを行ないたいと思います。よろしく御理解お願いいたします。全てが例年と同じようにはいかないでしょう。でも与えられた条件の中で素晴らしいフェスを作っていこうと決意しています。
たくさんの方に参加してもらって、そのエネルギーをひたちなか復興につなげていければと思いますし、それが全体の復興へとつながっていけばと思います。今年も参加者の皆さんの力によって最高の3日間にしましょう。
総合プロデューサー 渋谷陽一
ご承知のとおり東日本大震災では、ひたちなか市も大きな傷を負いました。市民の足であるひたちなか海浜鉄道や子供たちが通う学校、大勢の観光客で賑わうお魚市場など、いたるところで甚大な被害を被りました。
今ひたちなか市では、市民、事業者、行政がそれぞれ全力で復興に取り組んでおりますが、全国の皆様より温かい励ましとたくさんのご支援をいただきましたことに、改めて感謝申し上げます。
これまでのロック・イン・ジャパン・フェスティバルにおいてひたちなか市では、青年会議所、農業協同組合、漁業協同組合、その他多くの地元関係者がともに、“キャンプヴィレッジ”や“ひたちなか市場・みなと屋”の運営にも携わるなど、“おもてなしの心”をモットーに、このフェスティバルのお手伝いをしてまいりました。
今年も全国から大勢の方に、このロック・イン・ジャパン・フェスティバルに来ていただけることを心より願っております。そしてこのフェスティバルが、全国の被災者にも元気と勇気を届けてくれることを切に望んでおります。
今年の夏、精一杯の“おもてなしの心”で皆様を歓迎いたします。
笑顔でお会いいたしましょう。
大日方尚巳
このような被害により公園は、地震直後から閉園としておりましたが、この間、特にロックフェスファンの方からは色々と励ましやご心配をいただきましたこと、本当にありがとうございました。
お陰様で施設の点検、応急復旧工事を終えたエリアについて4月9日に部分開園を行い、引き続き、4月19日に公園を全面的に再開することができました。
ひたち海浜公園の周辺地域は、徐々に復興が始まっていますが、これから本格的な復旧・復興にと前向きにがんばっていかなければなりません。従来にも増して多くの方々に来ていただくことではじめて、地域や公園に再び活気が蘇ります。
この度、毎年行われている当公園最大のイベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」の開催が決まりましたことは、地域復興のためにも喜ばしいことであり、当公園としても大変感謝しているところです。
現在、公園や地域の各種施設の本格復旧は始まったばかりで、この夏に向けては当公園も大口需要家として電力需要対策に取り組まざるを得ない状況ですが、公園関係者一同、皆様をお迎えできるように全力で準備させていただきます。
この夏には再び多くの皆様がひたち海浜公園にお越しになり、地域、さらには日本の復興に向けて熱いパワーが当公園より発信されることを願っております。
なお、ひたち海浜公園にはこれからチューリップやネモフィラが満開を迎え、一年で最もすばらしいシーズンを迎えます。下見を兼ねてご来園いただければ幸いです。