QUICK REPORT
2007.08.05


今年もまた、彼らがSOUND OF FORESTのステージに立ってくれた。結成20周年を迎えた、日本ロック界の貴重な財産、リアルな感情そのものをロックに燃やす男たち、The ピーズだ! 怒髪天の黒いTシャツで現れたはるが「おまっとさんです、夏っぽく行くぜ!」と小気味よく叫んで突入した1曲目は“シニタイヤツハシネ”。リフも、リズムも、ヴォーカルも前のめりに足並みをそろえて、ビシビシと急所に決まっていく。そして、演奏やたたずまいから漂う貫禄を、まるでそう感じさせないところが彼らのマジックだ。気づけばTシャツを脱ぎ捨てたはるのテンションに呼応して、さんざん聴いて耳慣れたはずのいくつもの曲が、まるで昨日できたような性急さとエネルギーで心に飛び込んでくる。絶好調だ。最後は名曲“グライダー”。「10年前も10年先も、おんなじ真っ青な空を行くよ」という希望の言葉を、今年もこうして無事に聞けて、本当によかったと思う。また生きのびて、このひたちなかで会いましょう!(松村耕太朗)