QUICK REPORT
2007.08.04


「俺がロック・スターだ」「見たことないとこ連れてってやる」。DOPING PANDAファンならば、よくお馴染みのヴォーカルFurukawaのこうした発言だが、まさに彼の発言どおりのライヴになったと言っていい。最初から“Hybrid breeder”“Uncovered”“GAME”という名アンセム3連発で、一体この後どうなってしまうんだろうと思ったのだが、なんとここから本編最後までノンストップ。ギターの手数と同じくらい、口数も多いFurukawaのこと、時折MCは入るのだが、その間もビートが途切れることはないノンストップ・ハイブリッド・ミュージックの世界。パンクあり、ダンス・ミュージックあり、ファンクあり、バラードあり、ライト・ハンドあり。卓越したテクニックによって異常なほどの異種交配が進んでいるDOPING PANDAの音楽だが、これはそんな彼らの音楽によって五感を刺激され続ける「見たことない」世界への突入である。“The Fire”〜“MIRACLE”まで駆け抜けた圧倒的な興奮。しかし、アンコールで待ち受けていたのは、更にその上を行く快感。珍しく日本語を持った最新シングル“Crazy”は究極の決定打。そして、反則である“GAME”2回目。その口の厳しさでは知られるFurukawaだが、「最高だね」と言い残して、ステージを降りていった。(古川琢也)