QUICK REPORT
2007.08.03

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LAKE STAGE初日のラスト・アクト! トリを飾るのは、本フェス初登場となるTHE CORNELIUS GROUPだ。ステージの転換中、後ろの壁に白くて巨大な布がセットされ、その時点で普通のライヴじゃないことを確信する。すっかり暗くなった会場に、満を持してTHE CORNELIUS GROUPが現れた! キーボード、ギター、ベースが順番に鳴り、その音とリンクした映像が白い布に映し出されていく。そして、1曲目“BREEZIN’”のスタートだ。現在、実に5年ぶりの発表となったアルバム『SENSUOUS』を引っさげた海外ツアーを敢行中のコーネリアスは、今回のステージでもアルバム曲を中心としたパフォーマンスを見せてくれた。シングル“DROP”“POINT OF VIEW POINT”“STAR FRUITS SURF RIDER”をはさみつつ、エレクトリック・ポップから骨太なロック・チューンまで多彩なコーネリアス・サウンドを繰り広げていくのだが、それらすべての音に光と映像がリンク! そのままロンドンかどこかの現代美術館でパフォーミングされてもおかしくないアートさ&高尚さだ。それは脳みそが異空間に存在しているような未知なる体験であり、演奏が終わるたびに拍手喝采するオーディエンスの姿が印象的だった。常に新しい音楽を作ろうとし、そのための表現方法を模索しつづけるコーネリアスは、現代アーティストと言ってもいいかも。音楽が持つ無限の可能性を見せつけられた初日ラストであった。(上田智子)