ウィング・テントがどこまでも美しいポップス・ワールドへ。メレンゲの登場である。熱気と汗と興奮で張り詰めたフロントエリアをメロウなギターとピアノの旋律がやさしく包み込み、そして僕らを癒してくれる。ラストにVo.クボケンジが「どうしてもやりたい夏の夕暮れを歌った曲がある」と言って始めた“初恋サンセット”を、僕らは今日の夕暮れに必ず思い出すだろう。

そして続いての登場は、COMEBACK MY DAUGTERS。PIZZA OF DEATH RECORDS所属の彼らだが、今日のパーフォーマンスでは叙情系泣きメロからパーティー・チューンまで、まさにパンクの「何でもあり」の精神を地で行くカムバックの真骨頂を見せつけてくれた。意外なことに「野外は初めてなんだ」(Vo.高本和英談)とのこと。彼らのポジティヴィティに満ちた音楽は、この開放的な祝祭空間がすこぶる似合う。(洪弘基)