ロッキング・オン企画・制作のロック・フェスティバル、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルは、関東圏唯一であり国内最大級の邦楽ロック・フェスティバルとして2000年夏に産声を上げました。それ以降、紆余曲折ありながらも回を重ね、2004年の今年、5度目の開催を迎えます。
2000年の第1回目は、1ステージ/2日間開催/全16アーティスト出演、という規模でスタートを切りました。1日目は順調に終わったものの、2日目に現地を巨大台風が直撃し、途中までは続行したものの、AJICOと中村一義の演奏を残して中止を余儀なくされる、という結果に終わりました。
第2回目=2001年は、初年度の教訓と反省を活かし、2ステージ/3日間開催/全 40アーティスト出演、という形に大きくリニューアルを行いました。天候にも恵まれ、すばらしい3日間となりました。この年に、現在のロック・イン・ジャパン・フェスティバルの基本となる形が完成したと言えます。
第3回目にあたる2002年は、初日と2日目のチケットがソールドアウトするという、この国のロック・フェスティバル史上初めての出来事が起こりました。そんな空前の動員・規模となったにもかかわらず、事故やトラブルもなく無事フェスティバルは進み、成功に終わりました。
 昨年の第4回目=2003年も、2日目のチケットがソールドアウトするなど、ほぼ一昨年と変わらない国内最大の動員を誇る大規模なフェスとなりました。初日は雨に見舞われましたが、そんなマイナス要素に左右されないタフさを身に着けた参加者のみなさんのおかげで、すばらしい祝祭空間が広がるフェスとなり、過去最高の成功をおさめました。また、グラスステージ後方の飲食専用エリア=ハングリーフィールドの新設、地元有志によるひたちなか市場みなとやの登場、第三のステージ=HMV DJブースのいっそうの充実など、フェス自体もいくつかの新たなトライを行い、好評を博しました。
 まだまだ課題点・問題点はありますが、昨年までの4回の開催で、ロック・イン・ジャパン・フェスはある意味完成したと言えます。ゆえに、5回目となる今年は、現状のまま続いていくのか、もっと幸福でもっとすばらしい、さらなる祝祭空間を目指して進んでいくのか、その分岐点となる重要な年だと我々は考えています。そしてそれを決めるのは、我々以上に、参加者のみなさんです。過去このHPのあちこちで何度も書いてきましたが、フェスの成否を左右し、フェスを作り上げ、フェスを進歩させるのは主催者でも出演者でもなく参加者のみなさんです。フェスの主役は参加者です。2年目以降、このロック・イン・ジャパン・フェスがここまで順調な歩みを遂げてこれた原動力は、その主役行動力とマインドのすばらしさにほかなりません。今年も主役として、すばらしいフェスを作ってください。我々も、そのための環境作りを目指します。
 今年も、共に、最高のロック・フェスティバルを作りましょう。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL2004事務局


GRASS STAGE入場ゲートを出たところにある遊園地の観覧車から見たGRASS STAGEの模様。

では、フェス会場の紹介です。
会場は大きく2つに分かれています。

ひとつは入場ゲートを入ってすぐのところにある「LAKE STAGE」。約8000人収容の、セカンド・ステージです。「スタンディングゾーン」と、芝生のスタンドになっている「シートゾーン」に分かれています。スタンドの最上部は広い通路になっていて、飲食の出店・オフィシャルグッズの物販所・クロークなどが並んでいます。
 もうひとつは、「LAKE STAGE」を通りすぎて、徒歩15分の場所にある「GRASS STAGE」。こちらがメイン・ステージで、ピーク時には4万人近い人がここに集まります。エリアは、「スタンディングゾーン」「シートゾーン」「テント・パラソルゾーン」の3つに分かれています。
 なお、GRASS STAGEもLAKE STAGEも、すべてのゾーンは行き来自由です。

最後方から見た、GRASS STAGE全景 真横(ステージに向かって右)から見たLAKE STAGE全景

●スタンディングゾーン

盛り上がりながら楽しみたい方のためのスペースです。ステージ最前方には柵が設けられており、柵近辺のスペースをフロントエリアといいます。なお、それぞれのゾーン・エリアに、特に区切りは設けておりません。あくまで流動的なスペースとしてお楽しみください。
混雑していて苦しい場合や、危険を感じた場合は、自己の判断で後方に下がるか係員に助けを求めてください。万が一怪我をした場合も、主催者側は応急手当はしますが、その後の責任は一切負いません。

※ 注意!
スタンディングゾーンは、その時ステージに立っているアーティストを応援し、楽しむためのスペースです。何時間も前からスタンディングゾーンに陣取って、お目当てのアーティストの出演まで待っている、いわゆる「場所取り」の為のスペースではありません。ロック・イン・ジャパン・フェスでは、場所取りは絶対禁止です。場所取りの人がいると、その時演奏しているアーティストを本当に観たいファンの人達が、前に行くことができません。その時本当に前へ行きたい人のために、場所を譲ってあげましょう。
くり返します。スタンディングゾーン/特にフロントエリアでの場所取りは、他人の自由を奪い、フェスの自由を壊す、最低最悪の行為です。フェスの雰囲気を悪くするだけでなく、自分達のファンが場所取りをして、他の人達に迷惑をかけていることによって、お目当てのアーティスト本人も苦しんでいるということを忘れないでください。

NG!! 大きな荷物の持ち込み、座りこみ、レジャーシート・パラソル・テント・椅子等の使用、喫煙、場所取り

GRASS STAGEスタンディングゾーンの最後方から見たステージ LAKE STAGEスタンディングゾーン、フロントエリア

●シートゾーン

くつろぎながらライヴを楽しみたい方や、食事・休憩をとりたい方のためのスペースです。長時間のフェスティバルです。「疲れたら休む」「無理はしない」「水分をしっかりとる」、この3つをくれぐれに忘れずに。そのためにも、このシートゾーンを上手く使ってください。なお、このゾーンでの、テント・パラソル・椅子等、後ろの人の視界を妨げるものの使用は禁止となります。テント等は、シートゾーンのうしろのテント・パラソルゾーンでのみ使用可能です。
NG!! テントやパラソル・椅子等の使用
*各日とも、フェス終演後はシートを必ず片付けて下さい。
*LAKE STAGEは混雑状況により、シートゾーンでもお立ちいただく場合がございます。1人でも多くのお客様にご覧頂く為、ご協力をお願い致します。
※LAKE STAGEにも、座ってステージをご覧いただけるシートゾーンはありますが、ここではシートを使うことはできません。シートゾーンなのにシートを使えない、矛盾しているようですが、GRASSに比べスペースに非常に限りがあるので、シートや荷物を使った場所取りを認めると、すぐにいっぱいになってしまうのです。座ってステージを観る時だけ利用、移動する時は荷物を持って。ご協力ください。なお、LAKE STAGEは混雑状況により、シートゾーンでもお立ちいただく場合がございます。1人でも多くのお客様にご覧頂く為、ご協力をお願い致します。

GRASS STAGEのシートゾーン最後方 LAKE STAGEシートゾーン。このように、芝生の階段状になっています。
シート使
用・場所取りはNG

●テント・パラソルゾーン(GRASS STAGEのみ)

シートゾーン同様、ライヴをゆっくりくつろぎながら楽しむためのスペースです。テント・パラソルゾーンでの規制は特に設けておりません。テントやパラソル・椅子・タープ等、ご自由にお使いいただけますが、必要以上に大きいテントを広げたり、余分にスペースを押さえたりすることはご遠慮下さい。周囲の方への配慮を忘れずにご利用ください。なお、タープ等を使用なさる場合は、土が固く刺さりにくいことや芝生への配慮をふまえて、できるだけ土台となるものをお持ち下さい。
*各日とも、フェス終演後はテント・パラソル等を必ず片付けて下さい。
*併せてテント・パラソルゾーン後方の休憩テントも休憩の場としてご利用下さい。
ただし、休憩テントでの場所取り・シートを敷いての使用は禁止です。その時本当に日陰を必要としている人のために、譲り合って利用しましょう。

こんな感じでテントが並びます 休憩テント。シートや荷物で場所取りはNG。譲り合って使いましょう

●リストバンドについて

交換口はチケットの券種(1日券・2日券・3日券)ごとに分かれています。自分の券種を確認して並んでください。
リストバンドは交換したら、すぐに手首に巻いて下さい。留め具は「パチン」というまでしっかり付けて下さい。
※ 注意
(1) リストバンドを紛失されても、再発行はできません。外れたリストバンドを持っていても、無効となります。くれぐれも、外れないように巻いて下さい。留め金をちゃんと締めていなかったり、拳がくぐるくらいリストバンドをゆるめに付けていて、スタンディングゾーンなどで紛失してしまうケースが毎年必ず起こりますが、再発行はできません。留め金の穴にリストバンドを二回通して巻く人もいますが、強度の面でこれもお勧めできません。
確実に留め金を締める! ゆるく巻かない! ぴったり巻く! 穴に二回通さない!
あなたのために、これを必ず守ってください。

これはダメ! これも危険!! このようにしっかり巻きましょう!

(2) 再入場の際や各ステージゲート(入口)ではリストバンドを確認します。必ず手首に目立つように巻いて下さい。ゲートでは係員にリストバンドがはっきり分かるように見せて下さい。
(3) 一本のリストバンドを、2名以上で使い回すことはできません。1日目は自分、2日目は友達に――というような使い方は、すべて禁止です。発覚した場合、警察に通報します。


ここでリストバンドを受け取ったらすぐ装着! 途中で外すと無効です。


このように、各エリアの入り口でリストバンド・チェックがあります

フェスティバルの大前提は、個人の自覚・責任で行動することです。みなさん一人一人が、何を考え、どう行動するかに、フェスティバルの成否はかかっています。
毎年くり返しお願いしていますが、音楽と笑顔であふれたすばらしい祝祭空間を作るために、そして長時間のフェスティバルを健康に楽しむ為に、もう一度目を通してみて下さい。
特に、初めての参加の方は、じっくり読んでください。

GRASS STAGE、LAKE STAGEは同時進行です(TIME TABLE参照)。両ステージ間は徒歩で約15分かかります。すべてのアーティストを観る事は物理的に不可能です。両方のステージを走って移動する人もいますが、体力を失うだけで楽しい結果にはなりません。フェスに慣れれば慣れるほど、欲張らずに、無理せずに、あきらめるところはあきらめて、その分観れるものを思う存分楽しむ、というスタイルになっていくものです。くれぐれも無理はしないでください。無理して身体の調子を崩すことによって、せっかくの楽しい時間をだいなしにするのだけは避けましょう。
●LAKE STAGE後方とGRASS STAGE入口を結ぶ、シーサイドトレインがフェスの間ずっと運行しています。1回100円です。GLASS⇔LAKEの移動で歩くのに疲れた方は、ぜひご利用ください。


これがシーサイドトレイン

●GRASS STAGE/LAKE STAGE以外に、DJブース(HMV DJ BOOTH)や飲食ブース(ハングリーフィールド)もあります。当日はタイムテーブルを参考に、自分なりのスケジュールで楽しんでください。


HMV DJ BOOTH

●フェスティバルは、酷暑の夏の野外で、長時間にわたって行われます。最後までフェスティバルを楽しむ為には、とにかく無理は禁物です。力を抜いて楽しんで下さい。がんばりすぎないで、疲れたら休みましょう。特に、この会場は海に近いこともあり、1日の寒暖の差が想像以上に激しいです。風も強いです。日中は35度を超える暑さですが、夜は長袖がないと耐えられないほど寒くなる日も珍しくありません。暑い時、寒い時、雨の時、どんな天候にも対応できる服装の用意をしておきましょう。
●雨の場合、会場内のスタンディングゾーンとシートゾーンでの傘の使用は禁止です。また、会場は海に近いので、非常に天気が変わりやすいです。晴れている日でも、雨ガッパ等の用意を忘れないようにしましょう。
● 暑さ対策の帽子&日焼け止め、寒さ対策の防寒着等を忘れないでご持参を!! 炎天下のフェス会場で、頭に何も被らずにすごすのは自殺行為です。日射病で倒れます。帽子を被るか、タオル等を巻くなどして、頭部はしっかり守りましょう。
●頭に巻かない場合でも、タオルは忘れずに!!  汗を拭く以外にも、紫外線と雨の両方から身を守るなど、色々と役に立ちます。
● 足元は履き慣れたスニーカーがベストです。舗装されていない土の上や芝生の上を、長時間にわたって歩き続けることを考えて、靴を選びましょう。
※ハイヒールやサンダル等、歩きづらい靴は絶対にやめましょう! 歩きやすいスポーツサンダル等で来場する場合も、念のためにスニーカーも持って来るぐらいの用心が必要です。
●総じて、服装関係で必要なもの。
帽子、タオル、替えのTシャツ、スニーカー、
防寒具(長袖の上着)、レインコートやポンチョ等の雨具。
少なくとも以上は、必ず用意しましょう。
●その他、用意してくるべきもの
・ビニール袋(ゴミ袋やレジャーシート代わりに、また雨で荷物が濡れるのを防ぐ為に)
・レジャーシート、テント、タープなど(芝生の上でゆっくりくつろぐ為に)
・簡易応急セット(バンソウコウなど)
・ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
・携帯灰皿(喫煙者の方はお持ち下さい!!)
・ウエストポーチ
・懐中電灯

<全体に関する注意事項>
●雨天決行(台風などの荒天の場合は中止)。途中中止の場合、払い戻しは致しません。
●出演アーティストは都合により変更になる場合があります。その際の払い戻しは
一切致しません。
●フェスティバル入場口は西口(翼のゲート)のみとなります。
●違法駐車、近隣の住民に迷惑になる行為は絶対にお止め下さい。
●公園内や会場近くの草木を傷つける行為は絶対にお止め下さい。ゴミは必ずゴミ箱へお捨て下さい。喫煙の場合は所定の喫煙所を利用するか携帯用灰皿をご持参下さい。但し、スタンディングゾーン内は禁煙となります。
●会場内にビン・カン類、花火等の火薬類、スケートボード・キックボード、その他法律で禁止されている物品の持ち込みは禁止します。レジャーシート、パラソル、クーラーボックス等の持ち込みは可能ですが、ライブエリア後方(シート・ゾーン)のみの使用となります。
●会場内へのカメラ・録音・録画機器の持ち込みは可能ですが、出演アーティストの撮影・録音等はいかなる場合も禁止致します。上記のことが発覚した場合はテープ・フィルム類は全て没収、悪質な場合は機材も没収させて頂きます。
●モッシュ・ダイブは禁止です。くれぐれも、むちゃな暴れ方はしないでください。ひとつのむちゃが、フェスそのものの中断・中止・来年からの開催不可能まで引き起こしてしまう危険性があることを、常に忘れないでください。
●会場内にてモッシュ・ダイブ等の行為により負傷した場合、応急処置は致しますが、その後の責任は一切負いません。
●会場内・外での野宿は禁止です。危険であるばかりでなく、公園や地元の町に迷惑がかかります。絶対にお止め下さい。
●LAKE STAGEは、状況により入場を規制させて頂く場合があります。
●会場内・外において、係員の指示に従わない方、他に迷惑がかかる行為を行う方は強制的に退場して頂くか入場をお断りする場合があります。