ザッツ・エンタテインメント! MASTER LOW!! 
16:20 グラス・ステージ
8/2 18:10 UP
 ハスキング・ビーに続いてスタンディング・エリア前方には頭にタオルを巻いたボーイズ&ガールズがつめかけている。AIR JAM2000のTシャツ姿も見える。そう、スーパー・ストゥーピッドをはじめ日本のラウドロック・シーンにおいてキラ星のごとく輝くキャリアを重ねてきた男、LOW-IQ-01のRIJ初参戦だ。しかし彼のソロ・ユニットMASTER LOWはラウドなだけじゃない。スカ、パンク、ロックンロール、ソウル、ファンク、ジャズからヒップホップまで、ジャンルの壁をすっ飛ばして貪欲にとりこんだカラフルなステージを見せてくれる。ファニーで洒脱で、それでいて締めるところはピシッと締めた極上のエンターテイナーなのだ。
帽子をかぶりステッキを持ったいつもの格好で登場(でもスーツじゃなかったのはやっぱ暑いから?)、ギター、ベース、ホーンにパーカッションと一列に座った大所帯のバック・バンドを前に右から左へ駆け回るLOW-IQ-01。よく見るとバック・バンドにはスキャフル・キングやニール・アンド・イライザのメンバーもみえる。いずれも百戦錬磨の面々だ。だからこそ、パワフルなのに涼しげ・お洒落でポップなのにビートの強さも半端ないというステージが生まれる。半径の大きなハピネスがグラス・ステージ全体を包んでいく。
“FUNK inc.”、“F.A.Y”、“MAKIN’ MAGIC”“NEVER SHUT UP”と続けざまにプレイしていく一方、MCも「MASTER  LOW始まってますよ~! どうも、お元気~?」「上がっていこうよ、どうなのその辺?」と一つも格好つけない愛嬌たっぷりのトーク。この飄々とした腰の軽さが音楽にも染み渡っていて、太陽が傾いてちょっと涼しくなってきた午後のグラス・ステージとあいまってすごく気持ちがいい。体感重力を軽くするスウィンギン・ビート、ホンキートンク・ピアノやトランペットの音色もバッチリだ。こういうの、大人の男の格好よさって言うんだろうな。
 ジャジーなフルートとエレピが印象的な最新シングルの“YOUR COLOR”、そしてオーディエンスを一斉に跳躍させた“ATACK FOR THE NEXT GENERATION(REVOLUTION REQUIRED)”で幕を閉じたステージ。本人はMCで「楽しんでる? 楽しまなきゃ、もったいないっすよ!」って言ってたけど、ここに集まったみんなもこの一時を最高に楽しんだだろう。終わって見渡した時に視界一杯に広がった笑顔を見て、そう確信した。(柴那典)
テント・ゾーンでチル・アウト。涼しくなってきました!

一人で参加でタイラーメン。
175Rとバンプ・オブ・チキンがお目当て、とのこと。


日程――2003年8月1日(金)、2日(土)、3日(日)
時間――開場9:00 開演11:00 終演20:30(各日共予定)*雨天決行(荒天の場合は中止)
会場――茨城県ひたちなか市国営ひたち海浜公園
お問合せ――ROCK IN JAPAN FESTIVAL事務局
0180-993-611(24時間テープ対応、PHS不可)
ロック・イン・ジャパン・フェスティバルのWEBサイトは、PC、携帯どちらもhttp://www.rijfes.co.jp/