フェスならではの幸福なマジック実現!! 
東京スカパラダイスオーケストラ、
最高最強のパフォーマンスで初日を締めくくる!

8/1 22:30 UP
すっかり陽が落ち、肌寒くなったグラスステージ。夕方から降り始めた雨も止み、夜の闇に発光するステージがとても美しい。1日目のトリを飾るのは、満を持してのロック・イン・ジャパン初登場となる東京スカパラダイスオーケストラ!! 国内外の数々のフェスティバルを歴戦し、連勝を重ねてきた、日本を代表する最強のパーティ集団の登場を前に場内の期待はすでに最高潮! みんなが奴らの登場をいまかいまかと待ちわびている。そして19時15分、ジャジーなSEに乗って赤く発光するステージに遂にメンバー参上!! 実に悠々堂々とした足取りで現われた、余裕すら感じさせる貫禄たっぷりの男たちの姿に、これから始まるパーティが極上の祭典となることを確信し、オーディエンスの顔は早くも歓喜と興奮で輝いている。
“Howlin’ Wolves”から“スキャラバン”ですでに巨大なダンス空間と化したスタンディングゾーンは、この日最初の谷中(baritone sax)のMC「このフェスは日本の誇りだ~! 踊ったり叫んだりしてひとつになったら、それほどのことはない!! ひとつになってくれよ~!!」の言葉でさらにヒートアップしていく。天に向かって高く手をかざして気持ちよさそうに肢体を揺らしたり、激しく横にカラダを振り踊り狂ったり、あるいはその場でクルクルと廻ったり。スタイルは人それぞれだけど、ステージ上で余裕たっぷりに楽しみ楽しませる男たちが繰り出すちょっぴりスリリングで色気たっぷりなビートに身をまかせ、みんなとにかく思いっきり踊り狂う。スタンディングゾーンだけでなく、シートゾーン後方までみんな立ちあがって一夜限りの夢のパーティを楽しみ尽くしている。
“SKA ME CRAZY”で中盤のクライマックスを迎え、次に続いたのはトランペットNARGOのピアニカが美しく響き渡る“Skarada”! NARGOさん、あなたほどコケティッシュかつエモーショナルな大人のピアニカを奏でる人を私は知りません。そしてそのままキラキラした音の粒が降り注ぐポップ・チューン“銀河の迷路”へ!! 軽快ながらしっかり腰に響くビートを繰り出しながら、それとは正反対の少年のようなキュートな歌声で一生懸命歌う欣ちゃん。そのちょっとはにかんだようなかわいい笑顔に、今日の笑顔大賞をプレゼントさせてください。そしてその欣ちゃんの歌声でほんわかハッピーな気持ちが盛り上がった後は一転、ガッチリ硬派に聴かせる“One Eyed Cobra”“Skull Collector”、そして出ました、“ルパンL世”!! 実は今日は某テレビ番組でルパンL世をOA中、でもそれを観ているどのお茶の間よりもこのひたちなかのほうがルパンをしゃぶりつくしていた、と断言したいくらいの大盛り上がり。ライヴはそのまま“Down Beat Stomp”で更なる熱狂の渦を生み出し、気づくとそこここで自然と輪を作り、肩を組んで踊りまくる光景が! 最後は“MONSTER ROCK”で至福の狂騒を残したまま、メンバーはカッコよすぎる笑顔を残してステージを去った。
しかし。もちろん、その後も歓声は鳴り止まずひたすらアンコールの嵐。それに応えて再びメンバー登場!! 谷中が「解放されたかな? またみんな、一緒に遊んでくれよな!!」と叫び、メンバー紹介へ。ここでも欣ちゃんのかわいい笑顔の「幸せだ!!」というひと言がいい味出してました。そうやってはじまったのは、なんと“美しく燃える森”のイントロ!! ほとんど地鳴りのような歓声が鳴り響く。そして奥田民生登場!!! 間違いなく、この日一番の歓喜と熱狂の嵐が生まれた瞬間だった。楽曲、そしてパフォーマンス自体の素晴らしさもあるが、何よりもこのスペシャルなサプライズ・プレゼントを最大限に楽しもうというプレイヤーとオーディエンス両方の想いがひとつになって爆発した、フェスならではのステキな奇跡。夢のようなクライマックスだった。
夜空いっぱいに花火が広がり、ロック・イン・ジャパン・フェス初日は最高の形で幕を下ろした――――と思いきや、なんと急遽、谷中がそのままDJブースに直行!! 勢いに任せて猪木のテーマを流すという超アゲアゲプレイで、再びオーディエンスを熱狂の渦に叩き落とす。これもまたフェスが生み出す幸福なマジックのひとつ。明日からもまだまだ続きます。みんな、今日はゆっくり休んで、残り2日間、思いっきり楽しんでください!(有泉智子)
アゲアゲのフリースタイルDJ!

終演直後のステージ。今日はありがとうございました。
また明日会いましょう!

今年より22時まで音楽を鳴らし続けたDJブースも終了、ロック・イン・ジャパン・フェス2003の初日が幕を閉じました。参加してくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。昨年に比べるとやや肌寒い天候でしたが、それをものともしない皆さんの盛り上がりが、去年と変わることのない熱気をもたらしてくれたと思います。明日もまた、熱いフェスティバルをアーティスト、そして皆さんといっしょに作り上げられればと思っています。無事に、そして熱く盛り上がっていきましょう!
ちなみに明日の天候は曇り、です。天気予報なので外れる可能性もあります。晴れて太陽が強く差し込む場合、大雨が降りびしょぬれになる場合、あらゆる天候に備えてください。夜になると気温はドラスティックに変わります。くれぐれも体調管理には気をつけてください。
フェスの主役は、変わりやすい天候ではなくて、皆様の変わらないエネルギーです。今晩はゆっくり休んでください。明日も明後日も、すばらしいフェスを共に作り上げましょう! おやすみなさい。(其田尚也)



日程――2003年8月1日(金)、2日(土)、3日(日)
時間――開場9:00 開演11:00 終演20:30(各日共予定)*雨天決行(荒天の場合は中止)
会場――茨城県ひたちなか市国営ひたち海浜公園
お問合せ――ROCK IN JAPAN FESTIVAL事務局
0180-993-611(24時間テープ対応、PHS不可)
ロック・イン・ジャパン・フェスティバルのWEBサイトは、PC、携帯どちらもhttp://www.rijfes.co.jp/